夏になるとスーパーの野菜売り場で、ひときわ目を引くトマトやきゅうりなどの色鮮やかな夏野菜。思わずどれを食べようか迷ってしまいますよね。
今回、取り上げたいのは、夏野菜の中でも最も水分摂取に効果的といわれている「きゅうり」です。私たちはいつも何気なくきゅうりを食べていますが、きゅうりはその95%が水分で、摂取すると体を冷やしてしまうともいわれ、かつては「世界一栄養のない野菜」として有名でした。
しかし、実はこのきゅうりに含まれる成分には、最近になってある脂肪分解酵素が含まれていることが明らかになり、最近このきゅうりのダイエット効果が徐々に世間の注目を集めつつあるのです。
ここからは、このきゅうりに含まれる「ホスホリパーゼ」というダイエット効果のある酵素についてご紹介していきます!「ホスホリパーゼ」というダイエット効果のある脂肪分解酵素とは、一体どのような効果を私たちにもたらしてくれるのでしょう?
ホスパリーゼという成分は、キュウリ以外に他の野菜にも含まれていて、体の毒素や老廃物を体の外へ追い出すはたらき、脂肪を分解してくれる効果、代謝アップ効果、脂肪燃焼効果などがあり、そのなかでもキュウリの中にあるホスホリパーゼの働きは、ひときわ脂肪燃焼効果が高いといわれています。
脂肪の消化を促すため、より効果的な食べ方があるのをご存知でしょうか?きゅうりの食べ方には非常にバリエーションがあり、思わず迷ってしまう人も多いかもしれません。
一番ダイエットに効果的なのは、きゅうりをすりおろしたり、生のきゅうりをそのまま食べるのもいいでしょう。すりおろしたきゅうりが何故ダイエット効果が高いのかというと、すりおろしたきゅうりの断面の壊された細胞膜から脂肪分解酵素が溢れて出てくるため、私たちの体の中でうまくこの脂肪分解酵素が吸収できるようになり、少しずつ痩せていくのです。
そのうえ、きゅうりには利尿作用があり、むくみ解消の効果もあるので、最高のダイエット食材になる可能性だってあるのです。ただし、すりおろしたきゅうりは、長時間放置すると酸化するおそれがあるため、すりおろした後は早めに食べることをおすすめします。もしも、中の脂肪分解酵素が出てこない食べ方だと、いくらきゅうりの量を摂取したとしても、体の中に水分だけ取り入れて、少し、もしくは全くダイエット効果は期待できないかもしれません。
きゅうりを使ったダイエットをするにしても、やはり気になるのはリバウンドです。きゅうりは確かにカロリーも低いですが、一度に体重がたとえ減ったとしても、後でドカ食いをしてしまうと今まで以上に太ってしまうこともあるかもしれません。
そうならないために、まずきゅうりを食べるタイミングについてですが、きゅうりだけをずっと毎食食べ続けるのは控えましょう。リバウンドを防ぐ方法は、きゅうりをまず食事の最初に少量摂ってから、普段の食事を始めます。そうすることで事前にきゅうりを咀嚼して普段より少ない量で満腹感を得られるため、結果的に食事全体のカロリー摂取を抑える効果があるのです。食べ方はなるべく、ドレッシングなどではなくて味噌などがいいでしょう。味噌にはアルギニンと呼ばれるアミノ酸の脂肪燃焼効果があるため、きゅうりとの食べ合わせは抜群です。
きゅうりは、確かにダイエット効果はありますが、食べ過ぎに注意しなければなりません。夏の暑い時期は体を冷やしてくれる水分を摂取できるので問題ありませんが、冬は特にきゅうりを食べることで、ただでさえ寒いのに、そのうえ体が冷えてしまい、逆に健康を害してしまう可能性があります。きゅうりを使ったダイエットは、控え目に継続しつつ、なるべくバランスの良い食事や適度な運動を意識していきましょう!
出典:書籍「きゅうり食べるだけダイエット」監修者/ダイエット外来医師 工藤孝文
「女性自身」
▼参考:https://jisin.jp/life/health/1640284/
「東洋経済ONLINE」 【きゅうりで11キロ痩せた男性のすごいやり方】「分とく山」総料理長:野﨑洋光著
▼参考:https://toyokeizai.net/articles/-/234702